コンピュータ

パーソナルコンピュータが世に出始めたのは、大学時代だっただろうか。
大学のオリエンテーションで、これからはコンピュータ時代なので、文系の諸君もコンピュータの講義を受けたほうがいいというような内容の話を聞いた気がする。

そうであるならばと、コボルの講座を選択した。
同じ講義を選択した友人とともに、パソコンを買いに行った。

そんなに金銭的に余裕があるはずもなく、富士通のFM7を購入した。
合わせて、記憶用にカセットテープレコーダを購入した。

持ち帰り、すぐにセットアップを始めた。
モニターは、手持ちのテレビで映し出された画面はモノクロだった。
その後、ゲームのプログラムの簡単なものを作ったりして遊んだ記憶はあるが、講義を受けた記憶がまったくない。

カセットテープに記憶されたゲームは、友人たちの間で交換された。
そんな今では考えられないような仕組みが、当時は最先端だったと思うと、ITの進化は目覚ましいものがある。
デジタル社会の急速な到来は、そもそもデジタル化の利便性が想像以上だったからだろう。

アナログの良さを残したいという気持ちも理解出来ないわけではないが、利便性に劣るならば、それは個人的なノスタルジーにしがみ付いているだけではなかろうかと思う。

今どき、レコードを見付けることも困難になったのは、CDからDVD、そしてダウンロードという手間の省略と機器類のダウンサイジングが行われたからだ。
アナログは音が深い、などと屁理屈を言ったところで、実際に聞き分ける能力がなければ戯言に過ぎないのである。

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